変化の足跡２～進化した夫婦関係～
▶前回からのつづき
落ちるところまで落ちないと動けなかった私
いよいよ観念せざるを得なくなったのは、夫婦関係が破綻したためでした。
一度は離婚を決めましたがなんとか和解し、その後修復のために自分なりに努力したつもりでしたが一向に改善しません。
もうやっぱり離婚しようと諦めかけ、起業の真似事だった状況をしっかりビジネスとして成功させることが目的で、フラクタル心理学の門を叩きました。
ところが学びすすめるにつれ、もはや嫌いにさえなっていた主人の素晴らしさが見えてくるようになったのです。
これには本当に驚きました。
そして実際に、主人や子どもなど自分の周りが変化しだした時、やっとわかりました。
夫婦関係が破綻しかけたのも、二度に渡る難儀な流産も、課題の多い家庭に生まれたことも、すべて私の思考が生み出した産物だったのです。
仲間がいたから
とは言え、ちょっとわかるようになっただけで、現実が一変するほど甘くはありません。
だって、今まで散々負の思考を溜め込んできたのですから。
自分を変え、望む人生を手に入れるためには、まず古い脳（大脳辺縁系）に書き込まれた、問題を起こしているプログラムを書き換える必要がありました。
それは心の中に棲む「問題を引き起こす子どもの自分」をしつけるようなもの。
でも、長年慣れ親しんできたプログラムに戻ろうとする力はたいへん強力です。
何度も何度も上書きして、新しい回路を強く太くしていきます。
根気よく続けていかなければいけません。
くじけそうになった時、道を後戻りしそうになった時、師と仲間の存在がどれほど心強かったことか。
自分ひとりでは、決してここまで乗り越えてくることはできませんでした。
進化した夫婦関係～人生の船を乗り換えた～
時間はかかりましたが、ボロボロだった夫婦関係も今ではすっかり変わって、毎日を仲良く楽しく過ごしています。
今では主人を心から尊敬できるようになり、２人目の妊活について話し合えるほどになりました。
昨年は昇進・昇給もして、出会った頃とはもはや別人です。
主人の言動にビクビク怯えたり、ちょっとしたことにイライラしていた頃がウソみたいです。
そう、夫婦関係は、破綻する前の状態に戻ったのではなく、進化したのです。
それはたとえて言うなら、パラレルワールドにスライドしたような感覚です。
どう考えても、主人も息子も、数年前とは別人なのです。
いつのまにか人生の船をまるっと乗り換えたかのようです。
▶次回へつづく
